私は、働くことができなくなって自己都合で退職せざるを得なくなり、定期預金を解約してそのお金を切り崩して生活していた無職、うつの時代があります。
人生でいちばん惨めで、今でも思い出すと悲しくなるそんな時期。
いなくなる手段をあんなに事細かに調べて計画したことはその時期以外にありません。
親にも、きょうだいにも、友人にも状況を話せない。
ほんとうに心から苦しいこの経験があるから、いまは幸せセンサーが敏感になりました。
あったかいお風呂に入ってるとき、こたつでぬくぬくしてるとき、好きな人とおいしいごはんを食べているとき、よく眠れたとき、美しい景色を見たとき、誰かの役に立てたとき、心から「あ~ 幸せ~」ってなる。
一時期は住むアパートもなくなったことがあるので、住む場所があること自体ありがたいことなんです。

いま、しんどい人へ。
しんどい原因がわかっているなら、その場所から自分を逃がしてあげてほしい。
なんとかなる。
時間はかかるかもしれないけど、いつか苦しい経験が自分の糧になったり、まわりに左右されない価値観を生み出してくれたり、同じようなしんどい思いを抱えてる誰かに救いの言葉をかけてあげられるかもしれない。
なんとかなる。
私たち人間はいつか必ずこの世を去るときがきます。
だから、いま急いでいなくなることを考えなくてもいいんです。
いずれ訪れるそのときまで、おいしいもの食べて、自分が幸せだなぁと感じる環境に身を置いたらいいんです。
人生の主役は自分自身。

私がどん底だったときに出会った人がかけてくれた言葉があります。
「まずは、おいしいごはんだね」
‥‥え?…
って思いました。ぜんぜん関係ないじゃん。と。
でもそこから数年経って、おいしいごはんの重要性がわかる。
おいしいごはん食べるだけで自然と笑顔になっちゃう。
食べたものでカラダは作られる、ということだけでなく、不思議と人とのつながりが生まれるんです。
人は人によってのみ磨かれる。
大人数じゃなくていいから、人と出会うことは自分を変えてくれます。
「いまはしんどくて、ひとりでいたい、無理」
って思うときも、頭のどっか片隅に「人と会う」ということを置いておくと、行動できる日が来たときにパワーくれると思います。
私は特に内向的なので、この言葉はタイミングタイミングで背中を押してくれる言葉です。
ここまでの長文を読んでくださってありがとうございます。